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デザイナーの価値とは?現役デザイナーがデザインを続けていく矜持

グラフィック、Web、時にパッケージなど、私は10年近くデザインの仕事に携わっているのですが、時々思うのです。

「デザイナーって本当にこの世に必要なのか?」と。

食べ物を作って食を豊かにするじゃなし、建物を修理して安全な住まいを提供するじゃなし、研究で新たな技術を発展させるわけじゃない。我々の生活に必需じゃない。

そんなデザイナーになったところで、その必要性価値っていかほどなものかと。
「誰でも簡単!Webデザイナーに」的な広告を昨今やたら見かけるが、仮に簡単にWebデザイナーになれたとして、そこにどれくらいの価値があるのか?

本記事はグラフィックデザイン、Webデザイン、ロゴデザイン等に携わった私が考えるデザインの価値を語る内容となっています。ファッションデザイン、プロダクトデザイン等は思考の対象外です。

 

デザイナーになるのは簡単?

デザイナー

まずデザイナーになる難易度だが、「デザイナーになる」の定義を「クライアントから有償で依頼を受ける」ことを指すのであれば、これは比較的容易だと思う。

制作会社に勤めればその会社に対して依頼があり、会社を通じてデザインの経験を積むことができる。
ではその制作会社に勤めるには?というと、私の経験ではある程度制作ツールAdobeなど、その会社で扱うツール)を使うスキルがあれば使ってくれるところが多い印象。特に働き手の少ない田舎は多くのスキルを求められないかと。

東京、大阪、福岡などの都会は激戦で、なり手は掃いて捨てるほどいるだろうから、未経験者はまず「なる」ことを目標に小さな制作会社に入社することを目指すのがベターだろう。
そのあとで敏腕デザイナーとして出世・独立しても良いだろうし。

しかし最初から独学で実績もないままに仕事を受注するのは容易なことではないだろう(これはデザイナーに限らず)
コネクションがあったり、受注が確約されているコミュニティなどがあるなら別ですが。

デザイナーの価値

冒頭でも書いた通り、デザイナーは生活に必要不可欠な職ではないと考えている。
デザインは現代の豊かな時代だから必要とされているのであって、貧しい時代には二の次、三の次。世界が貧しくなったとき、真っ先に切り捨てられる職と言っても間違いないとまで思うほど。

そんなデザイナーが提供できる価値とはなんだろうか?

私が考えるにそれは、「便利で生む豊かさ」。

  • 簡単(難しくない)
  • 楽しい(堅苦しくない)
  • わかりやすい(早急な理解)
  • やりやすい(動きやすい)

上記は一部だが、このような導線確保心理効果を起こし、心理的、ひいては経済的にも豊かさを生み出すことができて初めて、「デザイン的価値」があるといえよう。

 

ここまで書いたあと、同じように思う人間もいるのではないかと思い「デザイン 価値」でgoogle検索をかけたところ、似たような記事を複数見つかり、私の意見と共鳴したものがあった。

激しく同意したどころか、非常に参考となる意見を見ることができてしまい、これ以上書くことがなくなってしまった。

ここまで考えを言語化できることに、尊敬の念を抱かずにはいられない。デザイナーとしてもブロガーとしても、もっと精進する必要がある。

「デザイン 価値」で検索すれば、他にもたくさんのデザイナーがこの疑問について議論していたり、様々な見解・理解を教えてくれているので、興味があれば検索してみてほしい

デザイナーの永遠のテーマ

今回のような私の疑問は、多くのデザイナーが通るテーマなのだと思う。その悩みは誠実にデザインに向きあえば向き合うほど強くなるはず。

デザインが持つ価値を見失わず、クライアントが望むものを常に理解・把握する力を育み、最適かつ最高のものを届けていきたいものです。

世界経済が崩壊してデザイナーでいられなくなったときでも、デザイナーとして培われたこの能力は多様なシーンで役立つことだと思う。