20XX年夏、歯列矯正を決意する。
私の時代で歯列矯正と言えば、比較的裕福な家庭の親が、小学生くらいからシルバーの矯正器具を歯全体に装着させ、子供の将来のためにと行うイメージが一般的だったと思う。
しかし昨今では大人の歯列矯正もやや定着しつつあり、人気Youtuberなどが「人目に触れるから」という理由で始めたり、将来の健康のため始めたりと理由も様々である。
そして歯列矯正を決めた私の年齢は30代目前。
正直なところ、「希望通りに歯が動くのか?」「働く者にとっての不都合は起こらないか?」と。大人特有の心配事があるのは想像に難くないだろう。
今回はそんな大人になって歯列矯正を検討している方に向けて、当時の私がしたこと、考えたことを紹介したいと思う。
三十路前の歯は動くのか
結論、動く。
歯と歯茎が健康で、あごの骨がしっかりしていればいくつであっても歯列矯正を始めることは難しくないと。80才から歯列矯正を開始して、歯並びを整えた人もいるのだとか。
Youtubeでも「40才からの歯列矯正」「50才からの歯列矯正」などで動画をアップする方もいくらか見受けられました。それを思うと、30代(しかも当時は手前)からの歯列矯正なんてそんなにハードルの高いことではないんだなと安心した次第。
ですがやはり、若い子に比べると動きが悪いというのは概ね事実のよう。
そらぁそうだよ。だからみんな子供のうちからあんな器具付けられて痛いのも歯のメンテ面倒なのも頑張っていたんだよ。
今思えば私は20代前半でも100万ぐらい持っていたはず。お金の工面なんて必要なかったはずなのに、なぜ今の今まで「歯列矯正しよう」と思わなかったのか、過去の自分を恨む。
とはいえ、たとえ若い人でも睡眠不足や夜型、不規則な生活を送ると歯の動きが鈍るという記事を見たので、逆を言えば、年齢が高くても規則正しい生活をしていればスムーズに歯が動くともいえます。
歯列矯正を始めたら、一刻でも早く完遂できるように規則正しい生活をすると心に決める(怪
見た目を許容できるのか
思春期も終え、うら若き頃は過ぎたとはいえ、自分が器具を装着した見た目を私は我慢できるのか自問自答。マウスピースであればこれはほぼ問題なくクリアするであろうが、懸念はやはりブラケット矯正。
最近では器具が目立たないように、メタルではなくホワイトやクリアなタイプを採用しているクリニックも多いという。
できればマウスピース矯正が良いが、取り扱うクリニックが近所になかったり、私の歯並びが不適合な場合は、ブラケットでホワイトorクリアなものにすることを視野に入れる。
痛みに我慢ができるのか
私は比較的痛いのが苦手な方である。(家族、友人等の比較)
特に歯の痛みにはトラウマがあって、以前変な角度で生えてきた左下の親知らずを抜歯した時の、1日〜2日ずーーーーっと歯痒くてじんじんする眠れない痛み。痛み自体はもう覚えていないが、苦しかった思いは忘れられない。即ち、私は歯周辺の継続的な痛みには耐えられない。
となれば、前述の要素も加えて尚更マウスピース矯正が望ましく、その必要性が叫ばれる。
予算
- ワイヤー矯正で60万~
- マウスピースで80万~
都心はどうか知らないが、私の住む地域では↑が相場のようだ。車を買う時の金銭感覚崩壊ではないが、20万程度で痛みと見た目問題がクリアできるなら迷いなくマウスピース一択。
それにしても、歯並びは健康面でも大きく影響するんだから、いい加減保険適応にしてくれて良いと思うんだよ、国。何十年自費診療でやってんだよ。だから「日本人は口臭い」なんていわれるんじゃないのか。
ナイトワークができない
これは私事であるが、当時の私はお小遣い稼ぎがてらスナックでアルバイトをしていた。時給にして当時1500円で、21時~2時で7500円。
ドリンクバック制があったので、ドリンクをいただくほど更にお給料が上がる、飲めるし歌えるしお金貰えるしで個人的に最高のバイトだったのだが、これができなくなる。
マウスピース矯正であれば色付き・味付きのみものは厳禁だし、ワイヤー矯正は見た目に難ありだし、どちらにせよナイトワークは諦めることにした。
できればマウスピース矯正が良い
「痛くない」「見た目にほとんど影響がない」
このメリットが大変大きいので、近所でマウスピース矯正を取り扱うクリニックを探す旅にでます。また見つかった場合に、予算はいくらか、その治療方針等をうかがう必要がありますね。