中東情勢の緊迫化。
アメリカとイランの衝突で、マーケットは現在、動揺の渦中にある。
株価指数は軒並み下落し、私が保有する資産も先月比で約50万円ほど減少した。
普通の感覚で言えば、決して軽視できる額ではない。
50万円といえば、ボーナスなら2回分、手取り給与なら2〜3ヶ月分に相当するだろう。人によっては、明日の生活すら危ぶまれるほどの損失かもしれない。
しかし、私の精神状態は全く問題なく凪である。
今回は、「これほどの暴落に直面しながら、冷静でいられる理由」をここに整理しておきたい。
※本記事は紛争や戦争を助長、あるいは肯定する意図は一切ございません。あくまで投資家としてのリスク管理と心理面に関する考察を記録したものです。
長期投資の実績

私が投資信託への積み立てを開始したのは2020年の2月頃。旧つみたてNISA制度の発足から間もない時期だった。
当時はコロナ・ショックで、世界中がパニック状態に陥り、株価は垂直落下したが、私は逆にこのタイミングから投資を開始した。
ちょうど投資について関心を寄せていた時期で、「今なら安値で買える!!」と踏んだからだ(投資で安値買いを狙うなど愚の骨頂だが)。
そして現在、結果としてその後の強気相場によって資産は大きく成長した。
暴落局面で怯まずにドル・コスト平均法を味方につけ、口数を多く仕込む。
今回は単にラッキーだったとしても、この成功体験と確かな実績があるから、今回のような下落も、将来の利益を仕込むための通過点に過ぎないと思えるようになった。
日はまた昇ると信じる

この世が資本主義でありつづける以上、戦争がおわり、市場が楽観ムード戻れば株価は再び上昇に転じる。
経済にはサイクルがあり、強気相場と弱気相場は交互にやってくる。私たちはそれを知識としては理解しているはずだが、いざ目の前で資産の目減りが始まると、冷静ではいられなくなるものだ。
しかし、コロナ禍を乗り切って資産1500万円に到達した私は、このサイクルを実感している。
だから今この瞬間も、嵐が過ぎ去るのを静かに待つことができるのだと思う。
適切なアセットアロケーション

メンタルを支えるもう一つの大きな要因は、私のアセットアロケーション(資産配分)にあると思う。
現在、私の総資産は約1,500万円だが、そのポートフォリオは以下の比率で構成されている。
- リスク資産(投資信託・株など):55%
- 無リスク資産(現金・預金):45%
投資の鉄則は「余裕資金で行うこと」だが、私は資産の4割をキャッシュ(現預金)として保持。生活防衛資金を十分に確保した上で、マーケットの変動に晒されるのは資産の6割となる。
仮に市場がさらに2割、3割と沈んだとしても、生活基盤が脅かされることはなく、あくまで「余剰資金が市場で遊んでいる」状態をキープできるのである。
資産のほんの一握り
さて私の総資産は現在1500万円。対して今回の資産減少は50万円。
計算してみると、資産全体に対して失われたのはわずか3%程度に過ぎないのだ。
「給与3ヶ月分が消えた」と考えると絶望的な気分になるが、「資産の数パーセントが変動した」と捉えれば、それは投資の世界では日常茶飯事の揺らぎである。
よく「お金持ちほど、さらにお金持ちになる」と言われるが、それは単に種銭が多いからだけではない。「資産全体に対する下落率」を低く抑えられるため、より大きなリスクを取れるようになる、というのもあると思う。
資産が大きくなるにつれ、一時的な金額の増減に惑わされず、大局的な「比率」で判断できるようになる。
経験によるメンタルの安定はもちろんだが、この物理的な余裕も、さらなる資産拡大への鍵となるのではないだろうか。
暴落局面で試される精神力
積み立てても価格が上がらない、むしろ逆に資産が減っていくのをただ見守るだけの時間は、確かに精神力を試される。
しかし大切なのは、自分に合った資産配分を守り、市場に居座り続けること。
50万円のマイナスを「ただの数字」として眺められる心の平穏は、これまでの経験と、徹底した自己管理の賜物だと我ながら思う。