マウスピース歯列矯正では、ほとんどの人がマウスピースをしっかりとハメるために、ゴムのようなものを噛むように言われていると思います。
この補助道具をチューイー(アライナー・チューイー)といい、マウスピースをつける度にこれを2~3分程度噛み込みます。
新しいマウスピースでは浮きやすいため、20〜30分程度が推奨されています。(分数は医院ごとに異なる場合があります)
ロール状のチューブで、少々のことではちぎれたりすることはないのですが、やはり何度か噛む内に弾力がなくなったり、破れたりしてしまいますので、その都度新しいものに交換する必要があります。
この都度交換が必要なチューイーに対して、半永久的に使えると謳われるマンチーズという補助道具をご存じでしょうか?
今回はそのマンチーズと通常のチューイーの違いや、マンチーズを使用した感想をお話ししたいと思います。
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マンチーズとは
マンチーズについて、こちらのサイトに説明がありましたので引用させていただきました。
「マンチーズ」は、アライナーの装着を補助し、矯正治療の効果を高めます。
部位ごとに設計された形状とシリコンの弾性によりアライナーの変形を抑えつつ、確実な装着が可能です。
こちらにも。クリニックが取り寄せたものなので具体的には不明ではありますが、色・形から見るに私が使用していたのはこちらのものと思われます。
マンチーズ(MUNCHIES®)はアライナーを正しく口腔内に装着するための補助アイテムで、アライナーにプログラミングされた矯正力が、精密かつ効果的に歯牙に伝達するよう設計されています。
また、矯正治療における予知性の向上だけでなく、矯正期間の短縮や微調整、再製などを軽減します。
どちらのサイトも永久使用の旨は書いていませんが、こちらのクリニックのサイトでは「少し割れるだけで完全には破壊されず、使い続けられる」との記載があります。
私の通うクリニックでも「繰り返し使えます」とおすすめされたので、他にも同様の認識で推奨している歯医者があるかもしれません。
経緯
まず私がこのマンチーズを使うようになった経緯を説明すると、私が通う歯医者では下のようなチューイーを通院の時(月1)に1〜2袋もらえていたのですが、医院の方針変更とやらで1袋220円で都度購入しなければならなくなったんですよ。
「当初の契約時にこれ以上の費用は必要ないと伺ったはずです。」と申し上げましたところ、「皆様にもこのようにお支払いいただいているので…」と、答えになっていない返事をもらいながら、これ以上揉めるの面倒だししょうがないかと思いつつ。(これまで医院の連携不足・対応について何度かクレームを入れていたため)
しかしここで計算したところ、1マウスピースにつき1チューイーを消費しているペースでは、残りのマウスピースが終わるまでに約5,000円以上ものチューイーを買わなければならないことが判明。
その旨、歯医者に再度相談してみたところ、「何度も繰り返し使えるチューイーがありますので、そちらを取り寄せましょうか?」との提案があり、その価格は約3,000円という話。
こちらを使った場合は実に2,000円以上もの節約になるし、今後作り替え等でマウスピースの使用枚数が増えることも視野に入れると、「こっちの方が得かぁ…」とそろばんを弾き、歯医者ともこのマンチーズが半永久的に使えるということを再確認した上で取り寄せてもらいました。
そして届いた、水色とピンク色のハンドスピナー様の2つのマンチーズを確認。
「水色が固くて、ピンク色は普通だよ」みたいな商品概要と手順が書かれた小さな説明書も同梱されていました。
結論
そして結論。
マジで全然保たないです。
まず初めに固い方の水色を使ったのですが、2〜3週間でボロボロに朽ちました。
厳密にいうと、正規の使い方では1〜2週間程度、さらに使い倒す(元をとる)ために規定外の使い方をして2〜3週間、という感じです。
なんならチューイーの方がまだ保つのでは?というのが正直な感想です。
ピンクの柔らかい方もほぼ同様で、こっちは青より柔らかいため弾力を感じなくなるのが早く、朽ちたのは2〜3週間程度ですが、1週間も経てば噛み応えはほぼなくなりました。こっちは使用前・後の写真を残しておいたので貼っておきます。
どちら様も、二度と「半永久的に使える」なんて言わないで欲しいです。
よしんば言ったとしても、では半永久的に使えるような指導をした上でおっしゃっていただきたいと憤慨したものです。
私も、もっともっとクリニックを疑ってかかるべきでしたね。反省です。
使い方
「それお前の使い方が悪いんじゃね?」と思われるかも知れないので使い方を記載しておくと、
- マウスピース装着後、上顎前歯から順に噛む
- 上顎用、下顎用、臼歯用、犬歯用とそれぞれの場所に沿わせて噛む
- 噛み終わったら洗浄してマウスピースケースに収納する
以上です。2以外はチューイーとなんら変わりないですね。
ちなみに歯科医院からは「これまでと使い方は変わらないと思います」と言われてまして、2番の説明はケースに同梱されていた説明書から読み取ったという感じです。
最後のあたりはもうどの箇所もボロボロで噛んでも意味ない状態になっていたので、「◯◯用」と記載の無い部分も噛み倒してまして、最終的にはボロ雑巾状態で役目を終えました。
マンチーズがおすすめの人
さらに調べ進めてみたところ、クロスバイトとよばれる前歯が内側に入っているケースには有効との記事を発見。
ちなみに私はどちらかと言えば出っ歯の方なので、この症例には該当していませんでした。なおさら何故勧めてきたんや感。
おすすめのチューイー
おすすめといっても、チューイー自体そんなに種類がないのでなんともですが、私のおすすめはコレ。
ここで重要なのは、緑色のミント味であるということ。
矯正開始当初、「欲しい味とかありますか?」と聞かれても「何色でも何味でもええがな」と思っていたし、他のブドウやパイナップルなども「味が付いてるのは良いな」と思った瞬間もあったのですが、甘味が原因で気分が悪くなる時があったので、現在はミント味に落ち着きました。歯磨き後に噛んでも後味に違和感がないのも良いです。
本品、私の通うクリニックだと1袋220円するのですが、楽天だと同じものが10袋2099円(2023年1月時点)で販売されているので、現在は楽天で購入しています。
お買い物マラソンやポイントバック祭りなど、ポイント高還元の時に買えばさらにお得にゲットできますから尚良し。
自分に合う補助アイテム選びを
費用、消耗具合、コスパ、使い勝手等々を考慮すると、私の場合はマンチーズよりチューブ上のチューイーの方が好みという結論に至りました。
コスパ面では一見マンチーズの方がお得な感じがしますが、症例が適していなかったり、長期で使用する際にはよくよく検討した方が良いと思います。
とはいえ、コスパばかり重視してマウスピースをうまくはめられてなかったら、治療期間が長引いてしますので、バランスが大事だと思います。