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化粧品や食品に含有されるコチニールの危険性・有毒性

純欲メイク、可愛いですよね。

目の下、頬、口元にピンク色をふんだんに忍ばせて、女性らしい色気が漂うメイク。
しかし赤系の染料が含まれる化粧品の中には、アレルギー症状アナフィキラシーショックを起こす可能性のあるコチニールが使用されていることがあります。

コチニールとは何なのか、その危険性や、付き合い方を考えます。

 

コチニールとは

コチニールは、メキシコのサボテンに寄生するコチニール貝殻虫(かいがらむし)を原料にした染料。

鮮やかな紫みの赤色をした虫で、発色の良さや堅牢度の高さから、1550年以降のヨーロッパで主流の染料となりました。
主成分はカルミン酸といい、成分表では「コチニール」や「カルミン」と表記されることが多いです。

「顔に使うものに虫が使われているなんて…!」と戦慄する方も少なくないでしょう。「コチニール」と検索すると虫の画像が多数出てきますので、虫が苦手な方はぜひ検索してみてくださいw

コチニールは食べ物にも含まれる

カンパリ

そんな虫を原料にしたコチニールですが、実はハム、ベーコン、かまぼこ、菓子類、かき氷のシロップなどの身近な食べ物にも使われており、私達は知らぬ間に口に入れています。

コチニールは天然着色料に分類されますが、現在はコチニールよりも合成着色料の方が安全として、そちらを採用されている企業も増えているのだとか。

鮮やかな赤色が特徴のリキュール「カンパリ」は、2006年まではコチニールが使用されていましたが、2007年以降は合成着色料(赤色2号など)が使用されることとなりました。

コチニールが含まれる代表的な化粧品

  • 【CLIO】プロアイパレット 11 WALKING ON THE COSY ALLEY
  • 【ETVOS】ミネラルマルチパウダー(全色)
  • ナチュラグラッセ】タッチオンカラーズ(全色)

ナチュラルコスメブランドでも含有されており、高値であろうが国産であろうが関係ないことがわかります。

ブランド中1つでもアイテムに含有されていれば、他のものにも含有されている可能性が高いので、気になる方は1つずつ確認した方が良いでしょう。

上記はあくまで一部なので、ご参考までに。

アレルギー症状を引き起こす?

食品、化粧品など、様々な用途で使用されるコチニールですが、海外ではコチニール色素で着色した製品を使用後、皮膚の赤みアナフィラキシーショックなどのアレルギー症状を発症したという報告が出ています。カンパリの着色料がコチニールから合成着色料に変わったのも同様の理由です。

日本では2012年、コチニール色素を含む飲料と急性アレルギー反応アナフィラキシーに関する国内の研究情報が消費者庁に提供されたことで消費者庁が注意喚起を行い、コチニール色素を含む化粧品の使用や食品の摂取により、かゆみなどの体調の変化を感じた場合は、すみやかに皮膚科やアレルギー科の専門医を受診するよう推奨されています。

しかし一方で、コチニール色素は自然界にある虫を原料とした天然の着色料であるため、科学的に作られた合成着色料より安全性は高いと言う意見も。
またアレルギー反応を引き起こすのはコチニール色素そのものではなく、原料となっているコチニール貝殻虫の除去しきれなかったタンパク質が原因ではないかという見方もあり、日本では虫の成分を低減化する処理をしてより安全性を高めるよう工夫されているそうです。

完全に安心とも、完全に危険とも言い切れないコチニール
どちらにせよ、アレルギー体質の方や、敏感肌の方は注意すべき成分のようですね。

化粧品選びの際は原材料も要確認

化粧品を選ぶ時は、できればワクワク・キラキラした気分でるんるん楽しく選びたいものですが、これからは色・持ち・価格の他に、原材料も念入りに確認した方が良いのかもしれません。
アレルギー持ちの方はもちろんですが、そうでない方も同様に。
「虫使ってるとか気持ちわりい!」という方も、そうでしょうね。