前回、おりものから出血した記事を書いたのですが、これが結構多くの方に閲覧されている様子。
そこで今回は、過去に私が発症したおりものからの異臭についてお話ししたいと思います。
おりものから異臭
ある日、おりものの臭いの異変に気付く。普段より臭いが強い気がしたため、その日の夜はいつもより多めの石鹸で下半身を洗ってその日は終了。
翌日、更に臭いが強まる。
その臭いはまるで腐った魚のような磯臭さ。または腐った海水がおりものとして排出されているような、そんな不快な塩味のある臭い。
トイレを使った後はトイレ中が腐った魚のような臭いで充満。公共のトイレを使う際は大変気を使いましたし、普通にしている状態でも下半身から海水のような臭いが立ち上るため、周囲に臭っていないか気になって仕方がありませんでした。
おりもののの質・色が変化
観察すると、おりものの粘度が減ってサラサラのおりものに、色は薄黄色から灰色のような色になっていることがわかりました。
ちょっと腹筋に力を入れただけでピュッとおりものが飛び出る始末。
そもそもおりもの自体が意識してコントロールできるものではないのですが、通常より水っぽくなることでより面倒な存在感に。
この質感と臭いで、アソコから海水が湧き出てるんかと思うくらい。ちなみに、痛みやかゆみなどは特になし。
考えられる原因
「もしかして性病?」「性病で無ければ何かの病気?」と思い婦人科を受診した結果、細菌性膣性と思われるとのことで、医師から伝えられた原因は以下の通りでした。
- 石鹸などによる洗いすぎ
- コンドーム無しでの性交渉
- 寝不足や昼夜逆転など不規則な生活
- ストレス過多の生活
おりものは酸性。
酸性が保たれることで膣内の雑菌は死滅し、通常通り排出されるが、1+2をすると膣内がアルカリ性に傾く可能性が高まる。これにより膣内の自浄作用が通常に機能しなくなり、生きたままの雑菌が排出されることで悪臭を放つとのこと。
3+4は今回に限らず万病のもと。最近は原因不明・原因不確定なものはほぼこれ言っときゃ良いみたいな感じもありますね。
今回の私は3の後に1をしたことで症状が悪化したように思います。
1をしてなかった場合との比較ができないので明確ではありませんが、どちらにせよ自己判断で陰部に人工物を触れさせるのはやめましょう。とてもデリケートな部位であると再認識しました。
性感染症となる恐れも
細菌性膣性。これ自体は性病ではありませんが、これがきっかけでクラミジアや淋菌などの性感染症にかかりやすくなるというリスクがあります。
また、もし放置した状態でパートナーと性交渉した場合、パートナーの性器に雑菌が付着し、最悪の場合別の性病を発症。そしてその状態で性交渉があった場合は女性も感染し、両方が完治しない限りピンポン感染…なんてことも。
性的パートナーが多いほどなりやすい?
ネットで「細菌性膣性」「細菌性膣炎」で検索してヒットする記事に、「性的パートナーが多いほどなりやすい病気」と書かれている記事をちらほら見かけました。
しかし私の場合、性交渉の対象は一人だけ。
このような表現ばかりの記事・投稿が多いと、「私は性的パートナーは1人だから、該当しない」と思って、受診のきっかけを失くすのでは?と思ったり。また真面目な女性が、「貞操観念が緩い女だと思われる…」と思って受診を躊躇して症状が長引いたりしないかと心配になりました。
どうかこの記事がどこかの先生に届いて、「そればかりが多くの原因ではない」と伝わりますように。
処置・治療方法
検査と同時に膣内の洗浄、膣内に抗生剤を投与されました。検査後は数日分の飲み薬を処方され、2~3回洗浄に来るように言われました。
1回の洗浄でも臭いはかなり抑えられ、3回目の洗浄で全く気にならなくなりました。ちなみに、生理中での洗浄も可能です。
健康的な生活で早めの完治を
細菌性膣性は特に性病ではないからと言って、放置するのは良くないことがわかりました。
しかしどちらにせよ不快指数が高いですから、周りの目が気になったり、パートナーと安心して性行為ができない、場合によっては断られることもあると考えると、早めの治療が必要でしょう。
「アソコが臭いなんて誰にも相談できない」、そんな方の一助となれば幸いです。